2021年2月15日発行のリフォーム産業新聞に掲載されました。
賃貸物件向け定額制リフォーム「イメチェン」を手掛けるココテラス(東京都港区)は、YouTubeを活用して2つの新たな事業を進めている。今年、YouTube動画を活用した賃貸リフォーム営業マン向け動画研修を発表。さらに、実需向け定額制リフォーム「イメチェン・ネクスト」も発売する。
全動画5分以内、月12,000円
まず強化するのが研修事業。
2月、YouTube内で賃貸リフォームに関する動画研修を視聴できる「リノベの学校」をオンラインで開校した。
対象は賃貸リフォームを手がける企業、入社して間もない営業マンやこれからリフォーム事業をしたい、目指したい人。
費用は月額12,000円で事業所単位でも個人アカウントでも登録可能。
月額払っているメンバーシップのみが視聴できる仕組みだ。
動画のコンテンツは、賃貸リフォーム全般に関わる幅広い内容になる。
基礎、営業、税務対策など項目に応じており、最初は基礎編の動画50~60本をYouTube内にアップロード。
例えば「リフォームの基礎知識」では部屋の構造や名称、各箇所のリフォームやチェックポイント、和室の各箇所の名称を伝える。
それ以外にもリフォームの現場の裏側を説明しいく動画なども用意し、今後は月1回のペースで自社のリフォーム現場などでの実地研修も行い、オンラインとオフラインを併用する。
「特徴は、動画を全て5分以内に統一している点」と、篠原昌志社長は語る。
それは、時間が無くても見られないという声をなくすため。
「5分なら、休憩時間や電車の移動途中でも見る事ができるはず。10分かかる動画も半分にします」
2019年から行っているリアル研修「リノベの学校」では3日間で1万円、全3部構成で行っていたがコロナウィルスの感染拡大を受け中断。
その代わりオンラインで受講できるよう、自社YouTubeチャンネルを活用した動画研修を立ち上げた。
リノベの学校を立ち上げた理由は、リフォーム会社に就職、転職した人がしっかりとリフォームを学ぶ機会が無いと感じたからだ。
「特に中小企業は、社員が時間を取って教える習慣もない。私自身も独立前、職人と現場で話しても配管、ラーメンや壁式構造など建築の基礎知識を知り苦労しました。知識も経験もないからリフォームでトラブルが起き、わからないことがわからない。誰でも基礎知識が学べるなら失敗事例が大事だと思い、自分の失敗事例を教えたいと考えています」
「イメチェン・ネクスト」販売
また登録者3,000人超のYouTubeチャンネルを通して、賃貸オーナーだけでなく一般の施主からの相談も増加。
現在リフォームの問合せのうち3分の1を実需向けが占める。
そこで実需向け定額制リフォーム「イメチェン・ネクスト」を開発した。
タ―ゲット層は、中古物件を購入してリフォームしたい人。
特に分譲マンションが多い事から、イメチェン同様1平米1万円からリフォームを行う事が可能だ。
40平米以上でエリアは北関東、愛知も対応する。
主な商品は1平米1万円の塩ビタイル張り、同1万3千円のフローリング張り替えの3種類。
基本料金の工事内容には、クロスの張替えや障子、襖の張替えなどが含まれる。
「なんでイメチェンが賃貸しか使えないのか、と聞かれる事が多かったのです。フルリノベは流行っていますが、正直お金をかけたくない層もいる。昨年からYouTubeで集客できる様になり、私どもだけにお願いするという人が増えてきました。受注金額は初年度1億円は行きたいです」